私は昔、一人で会社をやっていたことがあります。この会社はITエンジニアとして仕事を受けるためのものだったので、営業もほとんどせず、経理もパソコンにお任せでした。そのおかげで、普通の会社経営よりはずっと楽だったと思います。
でも、それでも大変なことはたくさんありました💦
家庭の事情やいろいろな理由で、10年くらい前に会社を閉じることになりましたが、その頃のことを思い出すと、「一人で会社をやる」というのは本当に難しいものだなあと感じます。
一番難しかったのは、「プライベート」と「仕事」の違いをはっきりさせることでした。
「プライベート」と「仕事」の違い
仕事と家を分ける(自宅であっても、仕事場とプライベートを厳密に区別する)だけではなく、気持ちや考え方も切り替える必要があります。
たとえば、お金のこと。
プライベートでは、例えば、親や親せきから1万円をもらったら、自分のために使ってもいいですよね。でも、ビジネス目線ではそうはいきません。同じ親からの100円でも、いつ・何に使ったかをきちんと記録して、親に説明できるようにしないといけません。それができないと、仕事がうまくいかなくなります。
また、相手が自分を思ってくれた好意と、仕事のための支援(投資)を同じものだと考えるのは大きな間違いです。あとで大変なことになってしまいます。
人間関係とコミュニケーション力
仕事はたくさんの人間関係でできています。一つの判断が、他の場所や人にどんな影響を与えるかを考えながら話すことが大事です。それには、とても高い「話し方の力」と「気持ちの強さ」が必要です。何度失敗しても立ち直る力がないといけません。
私はその部分が苦手だったと今でも思います。ありがたい話をいただいたこともありましたが、最後まで一人で会社をやり続けました。
楽をするのも大事
「経理」「働き方」「税金」のことも、一人だとけっこう大変でした。よく一人で全部できたなと、自分でも思います。今だったら、ギルド(みんなで助け合う仕組み)を作って、一人じゃなくて他の人と協力したほうがうまくいくと思います。一人でがんばりすぎないで、楽できるところは楽をしたほうがいいですね。